よく言いますよね、フレンチ弓はブランド分割高って。本当なんでしょうか。
同じ値段のイギリス、フランス、ドイツの弓を弾き比べてみたら、どうなるんでしょう。
イギリス、フランス、ドイツ製の名のあるメーカーの弓が出そろうのはだいたい4000ユーロから1万ユーロちょっとくらいになります。実際、セレナバイオリンでも、6000ユーロ前後だと、ニューンベルガー(ドイツ)、ヒル(イギリス)モリゾーと同じ価格帯であります。
もし、フレンチ弓がブランドだけで高いのなら、何も言わずに弾き比べてもらうとここではモリゾーが一人負けのはずですね。実際はどうでしょう。結果は、度の弓も同じように好まれます。別にモリゾーがほかの弓に比べて評価が低くなるということはありません。どちらかというとモリゾーが人気ですね。
弾きやすさではどれも同じです。こっちのほうが弾きやすいというのは、人によってまちまちですが、このメーカーが特に弾きやすさで人気があって、というのはありません。
では、どこで差が出ているかというと、音の華やかさですね。この3メーカーに限らず、イギリス弓の音、ドイツ弓の音、フランス弓の音ってあるんです。切れの良さとか華やかさだとフランス弓が同価格帯で比べると大概一番です。イギリス弓は品行方正な感じ、ドイツ弓はロマンティックな甘い感じというのでしょうか。この辺は好みなので、どれがいいとか悪いということではないのですが、華やかなほうが好まれやすい、というのは言えると思います。
それでは、もっと高い2万ユーロくらいになるとどうでしょう。そうなるとフレンチばかりですが、本当に2万ユーロの弓は1万ユーロ以下の弓よりいいんでしょうか。残念ながらいいです。以外に初心者でもわかります。なぜか初心者って一番いいものを見抜くんですよね。余計なテクニックとかでカバーできないからなんでしょうか。
今、え~本当?と思った方。来月ぜひ試奏会に弾き比べにいらしてください。
試奏会は2月10日、11日になります。詳細は下のリンクからご覧いただけます。
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